思考の螺旋①

言語の最適性とはなにをもって「最適」と判断できるのだろうか。言語にはそれぞれルールがあり、世界で使用されている言葉は、そのルールによって産出が制限され、中には似たようなルールに基づいている言語もある。その共通規制をグループにすることによって、言語をある程度のまとまりのある集合体にできる。しかしながら、ある集合体においても全く同じ規制は働かず、微妙なところで違いをみせている。それこそが、言語を識別するための材料となる。話を戻すが、では「言語の最適」とは、どういった状況を示しているのだろうか。その言語にとっての最適な規則を見つけ出すことなのであろうか。つまり最適な規則を並べ、他言語との比較を行い、いま世界で使用されている言語の状態を知ろうとする試みなのかもしれない。言語の共通性を音や文法、使用方法で認識するのではなく、言語それぞれの規則(constriction)を通して言語とは何かを見つけ出そうとしているのかもしれない。

First Penguin

ペンギンは、氷の上で群れの一匹が海に飛び込むと 、次々と飛び込む習性があるようだ。しかし最初に飛び込む一匹がいない限り、誰も飛び込まないらしい。したがって、”First Penguin”が一番勇気がいるのである。このことから、現在の英語でも、何か初めに物事を行なう人を、同様の言葉を用いて表現する。しかしfirst penguinでも周りに安心感がないと、何事も表戦することができない。周囲の関係あってこそのfirst penguinなのである。



実は、今日のお話は’first penguin’の意味ではない。”Penguin”の発音である。我々は日本人は「ペンギン」という。「ペングィン」 とはほぼ言わない。ローマ字読みでpen g/u/in → pen-gin となり/u/の表記が無視されているようである。では実際の発音記号では、どのように示されているのだろうか。



 

/wi/の音のつながりは、ア行のイと同等とされ、/gi/音の繋がりを優先させたのではないか。考えられることは、前舌と後舌の高母音の日本語での関係性である。考察は次回へ。

数字を発音する

一組5つの二桁の数字を、連続して発話する機会に遭遇した。具体的な内容は以下の通りである。

34 76 23 25 89

44 47 52 39 41

31 22 63 37 18

約160組発話をする中で、どうしてもスムーズに発音できないときがあった。認識に関して以上に、発音に関して障害があるとすれば、子音連続での調音が邪魔をしているのだろう。