思考の螺旋①

言語の最適性とはなにをもって「最適」と判断できるのだろうか。言語にはそれぞれルールがあり、世界で使用されている言葉は、そのルールによって産出が制限され、中には似たようなルールに基づいている言語もある。その共通規制をグループにすることによって、言語をある程度のまとまりのある集合体にできる。しかしながら、ある集合体においても全く同じ規制は働かず、微妙なところで違いをみせている。それこそが、言語を識別するための材料となる。話を戻すが、では「言語の最適」とは、どういった状況を示しているのだろうか。その言語にとっての最適な規則を見つけ出すことなのであろうか。つまり最適な規則を並べ、他言語との比較を行い、いま世界で使用されている言語の状態を知ろうとする試みなのかもしれない。言語の共通性を音や文法、使用方法で認識するのではなく、言語それぞれの規則(constriction)を通して言語とは何かを見つけ出そうとしているのかもしれない。

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